小さくなったニットをほどいて毛糸の玉に戻すところまでが前回のお話。
まだ毛糸が縮れていてラーメン状です
さて、このほどいた毛糸のラーメン達の くせ直し。
どのようにして くせを伸ばしていったらいいか調べてみたら実にいろいろな方法がありました。
ニットの編み直しは初めての経験。
なのでラーメン状の毛糸をまっすぐするのも初めての経験。
いい機会なのでいろいろな方法を試してみることにしました
今回使用した毛糸
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アクリル70%ウール30%
洗濯機で丸洗いできて、普段使いにとても適した毛糸です
そのかわり熱には弱い毛糸でしょう
その点を踏まえて実験をしていきたいです
(100%ウールの場合結果は違ってくると思います)
【目次】
- 昔ながらの方法 湯のし
- 自作 湯のし器
- アイロンを直接スチームかける
- カセを作り引っ張りながらスチームをかける
- パイプ椅子でカセを作ったままスチームをかける
- ぬるま湯+おしゃれ着用洗剤で洗う
- 煮る
- 乾いた毛糸を比べてみよう
- 今回の結果
- まとめ
注:ただの素人なので、専門家さんたちがみたらエ?な部分もあるかもしれません
あくまで素人の実験と思って温かいく見守ってください
昔ながらの方法 湯のし
「湯のし器」というものが存在するようです
お湯を沸かしているお鍋やヤカンの上にセットして、そこをくぐらせると伸びていくというもの
ヤカンの口と蓋に空いている穴に糸を通してくぐらせる方法もあるらしいです
つまり蒸気をあてて伸ばそう ということですね!
しかしどれだけ探しても現在「湯のし器」は売られていないようです
では家庭にあるもので工夫してみましょう
自作 湯のし器
いいもの見つけた
ティファールの蓋!!
糸を通すための2か所の凹みも標準装備なのです
これをお湯を沸かしているお鍋の上にセット
毛糸を引っ張りながら毛糸をどんどん通していきます
ポイント
両手で毛糸をひっぱりテンションをかけながら湯気にくぐらせていきます
ある程度毛糸が溜まってきたら こまめにカセにしていくこと
これを怠ると毛糸がモジャモジャになります
湯気で湿っていますのでカセのままピンチに吊るして干しておきます
きれいにのびます
毛糸が非常に湿ります
1本ずつなので、めんどくさくて疲れました
ティファールの蓋がなければ、上の画像のように蓋と鍋の間に菜箸でも挟んでおけばいいと思います
アイロンを直接スチームかける
湯のしでも毛糸は伸びていきますが、
これならアイロンでスチームをあてても同じではないか、と思いました。
本日は助っ人がいないため、アイロンを高い位置でもってくれる人がいません。
そこで当て布をして直接スチームアイロンしてみました
ポイント
アイロンをくずらせ、どんどんパイプ椅子の足などにまきつけてカセにしていくとモジャモジャにならずに作業もスムーズに進みました
あまり高温だと毛糸がダメになりそうなので、アイロンの温度に注意
アイロンを同じところに当てっぱなしなので、アイロン台から異臭が・・・アイロン台が耐えられませんでした 湯のし よりは簡単ですが、アイロンを浮かせて持っていてくれる人がいないとだめだなと思いました
毛糸が非常に湿ります
1本ずつなので、めんどくさくて疲れます
アイロン台が耐えられませんでした 湯のし よりは簡単ですが、アイロンを浮かせて持っていてくれる人がいないとだめだなと思いましたした
カセを作り引っ張りながらスチームをかける
上の方法でグルグルとパイプ椅子に毛糸を巻き付けていたら思いつきました
カセを作ってまとめた状態で 引っ張りながらスチームをかけてみたらどうかと。
片方をパイプ椅子の足にひっかけ、片手でグイグイ引っ張りながらスチームをあてます
ポイント
カセをくるくる回して、まんべんなくかけます
両側で引っ張りテンションをかけながらスチームをあてるので、きちんと伸びます
まとめてできるので あっという間に仕上がります
パイプ椅子でカセを作ったままスチームをかける
更にずるい方法を考えました
パイプ椅子の足のままスチームをかけてしまおう と。
ポイント
パイプ椅子自体をを動かしながら あらゆる方面からスチームを当てます
カセをクルクル回して パイプにかかっていた場所にも忘れずにスチームをあてます
これは上の方法より更にラクでしたが、テンションのかかりがいまいちかなと感じました
ぬるま湯+おしゃれ着用洗剤で洗う
調べたらこんな方法もありました
おしゃれ着用の洗剤を入れてその中に毛糸をいれ 引っ張りながら洗っていきます
仕上げに1分脱水(ネットに入れて洗濯機で)して干しておきます
ポイント
引っ張りながら洗います
あまり伸びていない感じがします
お湯の温度をもっと上げたほうがよかったのかもしれません
水につけるので、乾きが一番おそいです
煮る
カセのままお湯でしばらく煮て、干しておくと伸びるよ と母が言っていました。
しかし今回はアクリル70%であること、「手作り湯かせ」で作業した際 毛糸がゴワゴワしてきたため、煮ることはやめました
乾いた毛糸を比べてみよう
半日干しておきました。乾いた状態でどうなったか比べてみます
左から
- 直にスチームアイロン
- カセの片方をポールに固定したまま手で引っ張ってスチーム
- いすでカセを作ったままスチーム
- 自作の湯のし器
- おしゃれ着洗い
毛糸の束に多少の差があるものの 状況はこんな感じです
今回の結果
「おしゃれ着洗い」はクセがついたままです
「直にスチームアイロン」は前半まではきちんと伸びていますが、途中でアイロン台が悲鳴をあげたのでアイロン台の場所を変えたりして早々に終わらせたため後半縮れています
また手触りが固くなっています
「自作湯かせ器」は一見きれいに伸びているようですが、毛糸が固くなりぼさぼさになっている部分もあります
これはアクリル混だったことも原因だとおもいます
「椅子にカセをつくったままスチーム」はテンションのかかりが悪かったため「おしゃれ着洗い」の次にクセがのこったままです
「カセの片方をポールに固定し 片方を手で引っ張りながらスチーム」が一番ふんわりとしていて、クセもきちんと伸びています
まとめ
- 「湯かせ」や「アイロンで1本ずつ伸ばしていく」方法は、手間がかかりセーターの毛糸全部を伸ばすと思うと気が遠くなります
- 「洗う」はあまり効果がなく乾くまでとても時間がかかります
- 「カセにしてスチームをかける」方法が大量に伸ばすことができる方法だと思います。
そのときに 片方を固定して片方をグイグイ引っ張ってテンションをかけた状態でスチームをあてるのが一番効果的だとわかりました
次回セーターをほどいて編み直しをするときは
「カセにして片方を固定しながら片方を手で引っ張りながら スチームアイロンをかける」
この方法でいこうとおもいます
私の実験結果でした
使用したアイロンはこちら
いろいろ比較して購入しましたが、ティファールのスチーム量は最高!
これはコードの着脱ができます。
スチームをずっとかけているときはコード有が便利
伸ばした毛糸は、かせくり器があれば再び毛糸玉になって使いやすいと思います。
私も欲しいです。かせくり器。
私の母はこれを使っていました。なつかしい。